愛の定義は「失う恐怖」。隣で眠る相手がいなくなることを想像する毎晩の儀式
愛の定義とは、隣で眠っているその人がいつか動かなくなるただの肉の塊であることを、毎晩確認し続ける作業のことです。 多くの人は愛というものを、心が温かくなるとか、一緒にいて楽しいとか、そういった明るい言葉で飾り立てようとし […]
愛の定義とは、隣で眠っているその人がいつか動かなくなるただの肉の塊であることを、毎晩確認し続ける作業のことです。 多くの人は愛というものを、心が温かくなるとか、一緒にいて楽しいとか、そういった明るい言葉で飾り立てようとし […]
宇宙に住むには、もう自分の体を全部捨てて、脳みそと目玉だけを機械の箱に入れるのが一番いいんです。 皆さんはロケットの形とかエンジンの性能とか、そういう乗り物のことばかり気にしていますけれど、それは少し違うとぼくは思うので […]
家の裏に置いた白い大きな箱に電気を貯めて、電線をハサミで切ってしまうのが一番いいんです。ぼくはもう五年もそうやって暮らしていますけど、これ以外の方法は考えられません。 みなさんはきっと地球のためにとか、これからの子供たち […]
諦めることは負けることではなく、ようやく自分のサイズに合った椅子に座るような心地よさだとぼくは思います。 格差と聞くと多くの人は高い壁や深い溝を想像して怖がりますが、ぼくにとってそれは身を守ってくれる分厚い天井であり、あ […]
未来を背負うのをやめたら、ようやく呼吸ができるようになりました。 ニュースをつけると、毎日同じようなグラフが画面に映っています。右肩下がりの線と、右肩上がりの線が交差して、国がゆっくりと形を変えていく様子が説明されていま […]
自分の頭を空っぽにして、ただ画面に表示された文字をなぞるように動くだけで、夜ぐっすり眠れるようになりました。 以前のぼくは、朝起きるたびに今日という一日をどう組み立てるかで悩み、歯を磨きながら天気予報を見て服装に悩み、電 […]
口座に毎月決まった数字が刻まれることだけが、人が呼吸を続けるための唯一の許可証でした。 働かざる者食うべからずという言葉は、とうの昔に換気扇の油汚れと一緒に溶けて流れていきました。 ぼくたちが求めていたのは、成功でも達成 […]
ぼくはもう、自分であたまを使うのをやめて、全部その画面の向こう側に決めてもらうことにしたんです。 いつからだったかは、よく覚えていません。気づいたら、そうなっていました。 これから世界がどう変わるのかとか、人間を超える知 […]